巫女の血統に生まれた神木出雲は、入塾時から手騎士の才能があり、同時に２体の白狐を召喚する事が出来る高い能力を有していた。自信家で気も強く、人を見下したような発言も多いため、同じ塾生である勝呂とは言い争いが絶えず、友達と呼べる存在は共に祓魔塾に入塾した朴朔子だけだった。出雲は、しえみから「お友達になってほしい」と声を掛けられても、しえみを友達として認めず、自分の要求を通すばかりでいた。

そんな出雲に試練が訪れたのは、強化合宿でのこと。出雲は一番の友人である朴にしえみへの態度を指摘され、さらに祓魔塾を辞めようと思っている事を告げられる。出雲が朴を説得しようとしたその時、天井に潜んでいた屍に襲われ、朴は瀕死の重傷を負ってしまう。出雲は白狐を召喚し、朴を助けようとするのだが、動揺している心を使い魔に見抜かれ、主として相応しくないと逆に襲いかかられてしまう。駆け付けた燐としえみによって朴と出雲は救出され事なきを得るが、出雲は何も出来なかった自分を悔い、朴に嫌われたと思い込み自信を失ってしまう。この一件以降、素直に他人を受け入れられない自分の性格に思い悩んでいた出雲だったが、再び襲ってきた屍との戦闘の際、頼りない人間だと思っていたしえみに窮地を救われた事に衝撃を受ける。自身が弱っている状況でも出雲を心配するしえみの言葉に奮起し、本来の気の強さを取り戻した出雲は、再び使い魔を服従させる事に成功する。仲間と助け合い共闘することを経験した出雲は、その後も勝気な性格は変わらないものの、燐たちと行動する機会も多くなり、周囲に対する態度も軟化してきている様子。

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